2019元旦紙面の1面トップ、そして年明け直後の一報

2019年1月5日
スポンサーリンク
2019年元旦紙面でスクープした朝日と、スクープしたかもしれなかった産経

 明けましておめでとうございます。本年も当サイトをよろしくお願いいたします。

 遅くなりましたが元旦の新聞収集レポートをお届けします。1面トップと、年明け直後に入ったニュースの掲載状況をまとめます。

慌ただしい年明けだった

 元旦紙面はまさしく新聞にとっては巻頭言。大型連載を始めたり、巻頭言として論説記事を大きく載せたり、そして華々しく特大スクープを放ったりと、新聞社にとっても特別な位置付けの紙面です。

 さらに今年は年明け早々、大きなニュースが入りました。NHKが「ゆく年くる年」放送中の午前0時5分「皇位継承に伴う新元号 4月1日公表へ 安倍首相方針固める」のテロップ速報。さらに同35分にはNHKのニュース・防災アプリで「東京渋谷区で走行中の車が事故 少なくとも6人けがの情報 東京消防庁」の速報を流れました。これらの掲載状況も気になるところです。

 今回は入手したのは、

  • 堺の自宅、最寄りコンビニで朝日14版、毎日13版、読売13S、日経13版、産経14版
  • 大阪駅前高速バスターミナルのファミリーマートで毎日14版、読売14版、日経14版、産経15版
  • 神戸・元町のファミリーマートで朝日13版、神戸14版
  • 大阪・堺筋本町のセブン─イレブンで読売14版●

です。読売が最終版の追っ掛けを取っています。また堺の最寄りコンビニの日経では普段14版なのでイレギュラーな態勢だったようです。

 なお以降、13版(読売は13S、産経は14版)を「中版」、14版(産経は15版)を「遅版」、読売14版●を「追っ掛け」と呼ぶことにします。

各紙1面トップは

 まず1面トップを中版から見てみましょう。

 トップを雑報(ニュース記事)にしたのは朝日、読売、産経、神戸。毎日と日経は企画記事です。

 朝日は「昭和天皇 直筆原稿252首」。昭和天皇が晩年に御製(和歌)の推敲で使ったとみられる原稿が見つかったとの記事です。まとまった状態で直筆文書が公になるのは初めてで、昭和天皇実録に未掲載の歌も211首含まれており、元旦にふさわしいスクープと言えます。

 題字下の通常ニュースインデックスに当たる部分には「『平成』4月末で幕」という短い記事で、今年の代替わりに関する行事を概説。2019年が代替わりの1年となることを象徴する紙面です。

 読売は「インフラ機密 国内厳守」。政府が4月にも重要インフラ関連企業に、主要電子データを国内サーバーで保管するよう要請する方針を固めたとの内容。

 産経は「新元号 4月1日公表」。さらに早い版を見てみないと確たることは言えませんが、慌てて突っ込むにしては原稿の行数も少なくなく、さらに決定理由にウィンドウズの更新が間に合わないことなど独自の情報を書いていることから、産経も特ダネとして用意していたのではないかと思います。

 毎日は連載「平成という時代」第3部「変化」の第1回。外国人の親を持つ「ハーフ」の人たちの軌跡を通じて、平成を価値観多様化途上の時代と位置付けているようです。最近は両親が日本人を通常とし、外国人の親を持ったことで日本人の血を「半分しか持っていない」とする価値観を批判する意味で、新たに「ダブル」と呼ぶ動きもあるようですが、初出はカギカッコ付きにする配慮をした上でハーフを使っています。

 日経は連載「新幸福論 Tech 2050」第1回。人工脳の開発をはじめとするテクノロジーの発達で、人間と機械の境界があいまいになる社会を構想する内容です。

遅版で何が差し替わったか

 では年明け直後のニュースを受けて、遅版でどのように差し替わったのか見てみます。

 まず新元号に関する記事。

 毎日は1面トップを見出し5段で「新元号 4月1日公表へ」に差し替え。記事本文は5段×4行分、3段落しかない短い記事ですが、なんとか突っ込んだ様子。年末を迎えた西日本豪雨の被災地、岡山・真備町仮設住宅の写真ニュースを2社面の関連記事と統合させてスペースを確保しています。

 日経は1面カタ準トップに見出し4段で「新元号 4月1日公表へ」。もともとの「東南ア環境都市へ協力」を短縮の上3番手に落としました。

 朝日は3面右下に見出し4段で「新元号 4月1日に交付へ」を突っ込みました。

読売の2社面。左から13S、14版(この面は14版●)、14版●(この面は14版●●)

 読売は掲載がなく、追っ掛けでカタに見出し4段で「新元号4月1日公表」を掲載しました。8行×4段分です。1面3番手の「双葉山と名優 結んだ手紙」を2社面に移し、さらに2社面にあった関連記事をスポーツ面に移す作業を経ています。

 次に東京・竹下通りで起きた自動車事故(のちに故意の事件と判明)について。

 読売は2社面(「14版●」)右下に黒ベタ見出し2段「車逆走6人はねる 渋谷」。本文は4行×2段分で、一報のみです。追っ掛けでは同面(「14版●●」)同位置で見出しが「車逆走8人はねる 原宿」に差し替わり、本文は5行×2段分。

 他5紙は掲載がありませんでした。

神戸新聞は

 早版を入手していない神戸についても触れておきます。

 1面トップ「次代へ平成最後の新年」の共同電。今年の皇室の予定をまとめたような内容で。関連の共同電「新元号、4月に事前公表」を添えていますが、こちらはあくまでも「4月」で、NHK速報前に争点となっていた「1日」なのか「中旬」なのかについては踏み込んでおらず、これもそれまでの報道をまとめた内容となっています。

 2社面は「15版」になっていますが、新元号の速報や竹下通り事故のニュースは載っていません。これは右上の「いい年願い 平成ラストの初詣」の記事を載せる差し替えとして作った版でしょう。写真は湊川神社の初詣客で1日午前0時撮影になっています。