きょうも生きています #60

2018年11月2日

岐阜県の八百津町と美濃市の間で、杉原千畝の出身地を巡る論争が起きているらしい。

https://mainichi.jp/articles/20181015/k00/00m/040/076000c

学術界での論争ならまあよくあるけれど、住民を巻き込んだ運動となると話がややこしくなる。というか面倒だなと思う。ましてこの論争を扱ったCBCテレビの番組について、BPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立てがなされ、審理入りしたとあっては、ますます部外者は「何だかなあ」という思いが強まるばかりだ。

両者協力して町おこしにでもつなげたらいいのに、と思わないでもない。でも何かしらしこりがあるのだろう。郷土のアイデンティティーに関わることなのだとしたら、あまり軽々しく言えない気もする。そういう個々人の「どうでもよくない!」という声を聴くことも、たしかにメディアの役割の一つとは言える。

BPOの審議は先月、委員会決定(第262回放送と人権等権利に関する委員会 | BPO | 放送倫理・番組向上機構 |)に至り、内容は今月上旬発表予定。

(2018.11.1)

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(2018.11.10追記)

#60で取り上げた、CBCテレビの杉原千畝出生地論争報道に関するBPO審議は、7日に結果が公表され、放送倫理上の問題なしと結論付けられた。

https://digital.asahi.com/articles/ASLC74GYCLC7UCVL00K.html