きょうも生きています #109

2020年4月13日

 アトピーの薬が切れそうになった。緊急事態宣言下の土曜日ではあるが、やむなく、ここ数年通院している神戸の皮膚科へ。写真はその帰りに撮った阪急大阪梅田駅前の午後3時半すぎの様子。

 高架下の「茶屋町あるこ」「かっぱ横丁」や、「NU茶屋町」「NU茶屋町+」も休業。かろうじてMARUZEN&ジュンク堂は開いていた。

 梅田は本当に人が少なかった。確かに若者グループも目にはしたが例外的で、ほとんどが街に遊びに行くためのファッションではなく、1人で歩いている人ばかりだった。

 対して神戸の皮膚科の近くは買い物を終えてスーパーから出てくる人がそこそこいた。休日だからか夫婦と思わしき2人組が多かったように思う。感染対策としては1人で行くのが正解なのだろうけど、車を出す必要があるとか、それぞれに事情もあるのだろう、たぶん。

 当人にとって何が不要不急なのかは、周りには見えにくい場合もある。野田秀樹や平田オリザらが演劇の公共性について理解を求めていた頃がなつかしい。今は「自粛と補償はセットだろ」のごとく、自らのなすことが不要不急なのか必要火急なのかという議論がすっ飛ばされてしまう事態に至ってしまった。

 ただ、菊地成孔が昔、ラジオで「コスパコスパ言ってたら、最後は自殺するしかないよ」って言ってたのに近い感覚がある。書を捨てよ街に出よう、とは思わないが、「不要不急だから自粛する」と「自粛するから不要不急」の間に大きな違いがあることを意識しないといけない局面になっている。(2020.4.11)