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【防災の日2018】TBSラジオの地震報道訓練まとめ

2018年9月19日

ニュースフロアの動き

 〈午前11時12分ごろ〉
 ジェーン・スー 時刻は11時12分。TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」。きょうはですね、先ほど11時3分に震度5強以上の地震が発生したと想定して、あくまで想定です。特別企画「地震情報シミュレーション」をお送りしています。つまりラジオ版の防災訓練ですね。中村さん引き続きよろしくお願いします。

 中村尚登ニュースデスク よろしくお願いします。

 スー さあ、地震発生直後TBSラジオではどのような動きがあるのでしょうか。スタジオから出ていった堀井さんにニュースフロアの様子を伝えてもらいましょう。堀井さん。

 堀井美香アナウンサー はい、私はいまスーさん、中村さんがいる第8スタジオ近くにありますニュースフロアに出てきました。走れば3秒ぐらいのすぐそこという感じなんですが、学校の教室ぐらいのスペースに作業用デスクがたくさんありまして、その中央にありますのがニュースデスクですね。パトランプですとか緊急用のマイク、それから最新の地震、津波情報や、ニュースが表示される端末などの5台のモニターに囲まれてデスクが座っているという状況です。そして本日のニュースデスクは柴田秀一さんです。よろしくお願いします。

 柴田秀一ニュースデスク よろしくお願いします。

 堀井 さあ柴田さん、地震が起こった時、ニュースデスクにはまずどんな情報が入ってくるのでしょうか。

 柴田 そうですね、あの、モニターがたくさんあるんですが、銀行のディーリングルームみたいになってますけれども、一番見やすいモニターに気象庁から情報が入ってきますが、これ気象庁と同じく全く同時にですね、震度情報、震源地、またあるいは津波の有無、これ重要ですよね、そういったことが入ってきます。だからそのモニターをまず確認するという形ですね。そこに出てくるのが2分半から3分くらい。

 堀井 そしてその情報をニュースデスクで選び取ってお伝えしていくということなんですね。

 柴田 そうなんですね。で、この上には次に見やすいところで例えばTBSの情報。ラジオだけじゃなくてテレビからの情報も入るし、通信社からの情報も入るんで、これも取捨選択して出していくという形ですね。

 堀井 そして柴田ニュースデスクのすぐ後ろにはですね、気象予報士のデスクがあります。きょうは江花純さんです。よろしくお願いします。

 江花純気象予報士 よろしくお願いします。

 堀井 ここは気象情報のデスクなんですね、柴田さん。

 柴田 そうなんです。で、その隣にね、さらにまたデスクがあるんですね。そのデスクはですね、交通情報のデスクで、今だったら11時ごろに地震が起きたとすればですね、お昼皆さん移動されているので鉄道の情報。それから鉄道の情報だけじゃなくてドライバーの方は道路の情報があります。さらに航空情報などもお伝えできるようなデスクになっています。

 堀井 そちらをスタジオに渡していくということになります。続いてフロアの奥のほうにはですね、「(荒川強啓)デイ・キャッチ!」のスタッフがスタンバイ中です。番組プロデューサーの鳥山穣さんにもお話伺います。お願いいたします。

 鳥山穣プロデューサー はいこんにちは、よろしくお願いします。

 堀井 鳥山さん、地震が起こった時まずは「デイ・キャッチ!」どんな動きをするんでしょうか。

 鳥山 そうですね、あの、揺れを感じたり大きな地震の情報が出た時、ここが揺れなくても地震の情報が出た時は、番組の制作している人間、基本的にニュースのフロア、このフロアに集まるようにという風になっているんですけれども、そしてその中でどのような情報を放送で伝えるか、特別番組を編成するか、それとも今ある、今だったらスーさんの番組の中で情報を伝えるかということを判断していきます。その中で平日日中の今この時間にもし大きな災害が起きた場合は「デイ・キャッチ!」、夜ですと「(荻上チキ)Session-22」ですね。朝だと「(森本毅郎・)スタンバイ!」、そういったそれぞれのメンバーを中心にして対応するようになっています。

現場への取材派遣

 鳥山 加えてですね、災害発生現場へ電話取材をするチームを組んだりとか、あとは現場へ記者を派遣する場合はその人選ですとか、行くための準備を進めます。インターネットの時代なんですけども、やっぱり実際は人間がそこに行かないと分からないことがたくさんあるというか、ほとんど分からないので、どうやって人を出すかと、判断をします。

 現場と言ってもいろいろあるわけなんですが、今回きょうやっているシミュレーションの中では、首都直下型地震の被災に関する情報が集まる場所に人を派遣します。東京都庁にはですね、普段国会周辺で取材をしている澤田(大樹)記者に行ってもらいます。で、あとはですね、「森本毅郎・スタンバイ!」の制作を担当しているシダ・ディレクターを気象庁ですね、こちらも地震の情報が集まりますので気象庁に行ってもらうと。えーもう一人、ニシザカ・ディレクターを、こちらも災害の情報が集まる消防庁に行って報告してもらうことになっています。

 堀井 今この段階で澤田さん、シダさん、ニシザカさんはこの場所にいるんですけれども3人はこれから実際に取材先へと向かっていただきます。よろしくお願いします。そしてこれから社内のスタッフも続々集まってくるという予定になっているわけですね。

 鳥山 はい。

 堀井 はい、ありがとうございました。以上ニュースフロアの様子お伝えしました。

 中村 まああのね、今指示を受けた3人、これから実際に自転車とか徒歩でその取材現場に向かうんですね。

 スー はい。

 中村 やっぱり大きな地震が起こると、警視庁がですね、環七の内側への車の流入っていうのをストップするんですね。

 スー おーそうなんですね。

 中村 で、あしたも9月1日防災の日ということで、朝9時からおよそ15分間にわたって、その環七から都心方面への車の流入を規制するという訓練も行われます。ですから実際にそうなってくると、この環七の内側で自由自在に車を乗り回すっていうことってなかなか難しくなってくるということもあって、実際にきょうも防災訓練という意味もありますのでね、徒歩と自転車で向かってもらうということですね。

 スー なるほど。

報道セクション外の社員もリポート

 中村 それから地震が起きた時にはですね、今言ったような担当しているディレクター、ニュースとか情報を担当しているディレクター以外にも、TBSラジオにはたくさんのスタッフがいますんでね、もちろんだからあの、外回りでお客さんの所を回っている営業部員とかもいるわけですよね。ですからそういう人たちにも、外の様子をリポートしてもらうということになるわけですね。

 スー はい。というわけできょうはですね、こちらのほうもシミュレーション、つまり実験してみようと思います。

 中村 えー早速ですね、今まさに外に出ている人と電話つながってますかね。もしもし。

 アサヌマ営業部員 もしもし。

 中村 えーっとじゃあ、まず名前と今いる場所から伝えてください。

 アサヌマ はい、えー、TBSラジオ営業部のアサヌマです。私は今、東京都千代田区丸の内にあります丸の内ビルディング、通称丸ビルに来ております。

 中村 どういう様子ですか周辺は。

 アサヌマ 周辺はですね、まさにあすの防災の日を踏まえましてですね、こちら丸の内警察署と消防、そして三菱地所グループ様による防災訓練が行われております。

 スー はい。

 アサヌマ こちらは1923年の関東大震災を受けて、1926年から今年で92回目という歴史ある防災訓練でございまして、周囲にはですね防災用のヘルメットをかぶったビジネスマンの方やOLの方が数多く見られまして、地震体験や火災、煙体験、避難訓練等を行っております。

 中村 割りと大々的な訓練を行っているという感じなんですね。

 アサヌマ そうですね。皆様消防服に着替えられて、関係者の方がご対応されております。

 中村 なるほど。

 アサヌマ で、こちらに三菱地所広報部のですね、イズモさん、シブヤさんに来ていただいたんですけれども、本日はですねなんと日本初上陸のフランス、エフィデンス社からの運搬型ロボットを使った訓練というのも行われておりまして。

 中村 運搬型ロボット。どういうものなんですかそれは。

 アサヌマ えっと四つの車輪が付いて、その上に板が置かれていて、耐荷でいうと150キロまで物を運搬できるということで、もし地震が起きた場合には物資ですね、お水とか緊急の食料なんかを人手なしで運ぶことができるというところが今回の特長ということで、将来的にはこういったものも活用してそういったところで備えたいと申しておりました。

 中村 なるほど。

 スー あの、周りを見渡してみて今アサヌマさんがいらっしゃる場所で、これ地震が起こったらこういうところが危険だなあとか、これは危ないなあって思う場所とかありますか。

 アサヌマ あの、ここはやはり東京駅と皇居の間のもうオフィス街でございますので高い建物はかなり立っております。が、しかし非常にこちら耐震性能は優れているということで、東日本大震災の時も特に構造的な影響はなかったということなので、建物というよりはむしろえーまあ、帰宅困難者の方が来た時の対応というのがメインで考えられているところですね。

 中村 はい分かりました。どうもありがとうございました。

 アサヌマ ありがとうございました。

 中村 えーTBSラジオ営業部のアサヌマさんからのリポートでした。