ローマ「法王」を「教皇」に 政府が変更、毎日も早速追随

2019年11月20日
ローマ法王フランシスコ
ウィキメディア・コモンズ

 ローマ法王フランシスコが23日から4日間の日程で来日します。これに合わせて政府が、これまで使ってきた「法王」の呼称を今後は「教皇」に変更すると発表したと、朝日新聞デジタルなどが20日伝えています。

 従来の政府呼称は日本とバチカンが外交関係を樹立した1942年当時の定訳が「法王」だったことに由来しており、在日バチカン大使館の名称も「ローマ法王庁大使館」となっています。しかしカトリック側は1981年2月にヨハネ・パウロ二世が来日した際に、「教える」というより職務を適切に表現した呼称として「教皇」に統一。この時マスコミは、読者・視聴者の定着度も踏まえて政府呼称の「法王」を使い続けたため、宗教界と一般用語で長らくずれが起きていました。ただし現在の高校世界史の教科書では「教皇(法王)」という表記が一般的になっています。

 毎日新聞電子版も20日、「教皇」に呼称を変えるとするおことわり(下記)を掲載し、同日配信の一部記事から適用しています。 記事執筆時点で他の全国紙、通信社、NHK、民放キー局で呼称を変更した社は確認できていません。

おことわり
 日本のカトリック教会に合わせて日本政府が呼称を変更したことを受け、「ローマ法王」の呼称を「ローマ教皇」に変更します。

追記 2019年11月22日

 その後、他の報道機関でも「法王」から「教皇」への呼称変更が相次ぎました。おことわりなどで変更について説明したものを採録します。

朝日新聞(22日朝刊)

 <おことわり> ローマ法王の呼称を「教皇」に改めます。フランシスコ法王の来日に合わせ、バチカンと外交関係を結ぶ日本政府が、「教皇」に呼称を変更したためです。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14266288.html
NHK(22日13:14)

【お知らせ】今後は「ローマ教皇」とお伝えします

NHKは、これまで「ローマ法王」とお伝えしてきましたが、日本のカトリック関係者を中心に「教皇」(きょうこう)と呼ばれていることや、今回の訪日にあわせ、日本政府も「法王」から「教皇」に変更したことなどを踏まえて、今後、「ローマ教皇」とお伝えします。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/k10012186861000.html
産経新聞(22日14:02)

【おことわり】「ローマ教皇」に表記を変更します

 ローマ・カトリック教会の「ローマ法王」の呼称を原則として「ローマ教皇」に変更します。これまで日本政府の訳し方に合わせてローマ法王としてきましたが、カトリック関係者らに広く使われているとして政府が法王から教皇への変更を決めたためです。過去の記事などで「法王」と「教皇」の両方の表現が存在する場合があります。

https://www.sankei.com/entertainments/news/191122/ent1911220008-n1.html

参考文献