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歯科ヴァージンを捨てた話

2015年5月16日

僕にはいろいろな短所がありますが、『人は見た目が9割』なんていう本が出るくらいなので、最大の短所は外見です。なかでも歯並びはガタガタなので、ごく親しい友達からそれでイジられることもあります(ごく親しいからネタで済むけどそこまで親しくないやつは言ってくるなよ!)。歯石もたまり放題なのに歯医者にも行ったことが無いという、言わば歯科ヴァージンの僕にもついに年貢の納め時が来ます。

昨日、アルバイトの面接の緊張感から解放されて、さあ帰るか、と電車に乗った時に気づくのです。左下奥歯の重い感覚。 もしかしてこれは……虫歯……なのか……。

実は、歯石がたまってるわ、歯並び悪いわ、と口内環境は最悪だったと思うんですが、それでも学校の定期検診では虫歯があるといわれたことはありませんでした。しかし「学校の検診はあてにならない」ということわざがあるくらいで(?)、まあホントは何かしらあるんだろうなあと思っていたので、いつかは歯医者にいくことになるんだろうなあと。 

ついにそのXデーが来てしまったなあと半ば落ち込みながら、駅前の歯医者に行きました。最近できたところなので、知り合いに通院経験者はいないんですが、無痛治療を売りにしているところだったので思い切って行ってみました。

歯科ヴァージンなので、歯医者の仕組みがさっぱりわからないまま。治療費が高額になったらどうしよう、「全部の歯が虫歯ですね」とか言われたらどうしよう、とか一種の被害妄想が膨らみます。

おそるおそる歯医者に行きますと、まずレントゲン撮影に入ります。顎を乗せると顔の正面には鏡があって、その鏡には赤い光線で縦に線が表示されています。その線に合わせて鼻筋を合わせるわけですね。顔の周りを機械が1回転しますと撮影終了。このとき、やっすい電子音で『エリーゼのために』が流れていました。

その後、治療台に案内されますと、医師の方からご説明。「たぶん親知らずですねえ」。

あ、、、そうなの、、、、、。

「たぶん、見たところ歯もきれい(=虫歯はない)ですし、親知らずが横に生えてきてるので抜いたほうがいいですね」とのことだったので抜いてもらいました。あとから親に言ったところ「初めて行った歯医者で抜歯とかすごいな」と言われたんですがそんなもんなんでしょうか。

治療が始まります。まずは麻酔注射です。これが痛いか痛くないかで歯医者の出来がわかるらしいですね。寿司屋で玉子をまず頼むみたいなものなんでしょうか。これに関してはほとんど痛みがありませんでした。さすがですね。

次に歯石の除去。何の器具を使っているのかはよくわかりませんが、超音波かなにかでしょうか。とりあえず痛みはありませんでしたね。なかなか頑固な歯石だったようです。まあそりゃ19年物ですからね。 

さあ問題の抜歯です。歯を砕きながら抜いていくわけです。痛みはないんですが、硬い歯を砕くわけですから力がかかります。ドリルなんかも使いながらやるので体に力が入ります。うーん歯科ヴァージンだから恐怖感はすごいですね。しかし、抜いた実感もないまま治療が終了。抜いた歯を見せてもらいましたが見事に3つに割れていました。すごい。

ここまで痛みが無いと、歯科に対する恐怖感は消えました。ただ、人生初めての麻酔経験だったため、麻酔が切れるまで口が回らないのがつらいですね。あともう少しの辛抱。(帰宅直後にこの記事は書いています)

あすも消毒でお世話になります。