僕はこれを見た 2015年4月

2015年5月1日

漫画で学ぶ「大阪-東京往復ならほぼ同料金で北陸新幹線にも乗れて金沢へも行けるよ」 – 頭ん中
http://www.msng.info/archives/2015/04/hokuriku_shinkansen.php
単純におもしろかった。

【総選挙2014】一羽の鳥について(あらゆる選挙に寄せて)(いとうせいこう)
http://politas.jp/features/3/article/213
昨年末の総選挙の時にポリタスに掲載された文章。統一地方選があったので読み返してみた。
文章が人を動かすってこういうことを言うんだろうな,って思わせてくれる文章。 著作権フリーにしてくれたのも素晴らしいし,肉筆原稿をアップしてくれたのはほんと良い仕事してる。推敲の跡とか,津田編集長へのささやかな伝言とか,見るべきものが詰まった記事。

「職人でいる覚悟」 山下達郎が語る仕事-4
https://www.asakyu.com/column/?id=1037
2011年の朝日新聞求人サイトのコラム。「ポケット・ミュージック」や「アルチザン」というアルバムのタイトル自体に,職人としての覚悟が現れているのだけれど,ここまで職人観を確立して(ある意味で割り切りながら)実行できるっていうのがさすが山下達郎。仕事論の話ってどうも胡散臭くて好きじゃないんだけれども,初めてすっと心に沁みた仕事論に関する文章だった。

誰かのことは永遠にわからない(けれども諦めたらそこで試合終了だよ) – 腐ハウスブログhttp://fuhouse.hatenablog.com/entry/2015/04/13/184022
宮崎出身・東京在住の筆者が,田舎育ちのアイデンティティと,都会に住むものとして見えてくる田舎の厳しさの両面を見つめながら書いたブログ。
僕は都会に生まれ,都会に育ち,都会に生きる者としての悲哀を常日頃感じながら過ごしている面はある。だけど,それが田舎だったら解決していたとは思わないし思えない。僕は「故郷」に住んでいるけれど,一日の大半を隣県で過ごしている。だから,「故郷」の輪郭がぼやけながらも見えてきた。そして,「故郷」への複雑な気持ちも生まれてきた。みんなそうやって何かもやもやしたものを感じながら生きてるんだよなあとしみじみ読んだ。

吉田美奈子とJoni Mitchell…女性って….さ – 五感を利かせて
http://ameblo.jp/klee-shinji/entry-10684897994.html
ファン歴も3年ほどしか経っていない若造が言うのもおこがましいのは重々承知の上で,僕も「吉田美奈子作詞・山下達郎作曲」の時代の作品が大好き。アルバム「SPACY」は最も好きなアルバムの1つ。
美奈子さんと達郎さんがかつて恋仲にあったとは,まあ想像はつくもののあまりに出来過ぎた夢物語っぽくてどうもしっくりこないと思っていたのだが,この話を読んでしまうと,たとえ夢物語であったとしても胸に去来するものがる。 
僕も実は「達観」と呼べるものかはわからないが,恋愛には一種の「諦念」を持ってしまっている。僕には交際経験は無いが,恋愛にまで至らないまま宙に浮いた関係性をもった経験が有る。それまでの周囲の出来事,僕自身の内省,与えられた環境等々が「諦念」を作り出してしまった。そしてこの筆者のように,僕もまたこの「諦念」に苦しめられている。
記事を読んでいて思い出したが,美奈子さんが名曲『愛は思うまま』の歌詞「囁く言葉一言 アイラブユー」を「アイミスユー」と歌っているライブ音源がある。美奈子さんの詞の世界はほんとうに奥深くて,追いかけても追いつけない,それこそ達郎さんが自分の曲の世界の女性を指して言う「いるのかいないのかわからない抽象的な女性」って感じがする。
『Thanks to you』の優しく美しい歌声,ほんと目頭が熱くなる。こういうのはかなわないね,男ってのは。