少し前の話になりますが、2018年8月19日付の山陽新聞朝刊に、スポーツ記録が一部掲載できなくなったとのおわび社告が出ていました。
おわびが掲載されたのは「16版」の1面下部で高さ1段分の社告形式です。「制作の過程で、システムトラブルが発生。プロ野球の記録など一部未掲載になりました」と説明しています。選挙報道や自然災害時の配達遅れや特別紙面態勢を理由にしたおわびはよく見掛けますが、システムトラブルは珍しいように思います。
問題のスポーツ面を見てみると、確かに17版(最終版)にはプロ野球全試合のスコアテーブルが載っていますが、16版ではスコアテーブルの掲載はデーゲームの巨人―中日戦のみで、ナイトゲーム5試合は総得点が載っているだけです。
山陽新聞は共同通信が管理、運営する共有の新聞制作システムを導入していますが、他の導入社でもこのような状況があったかどうかは分かりません。
山陽新聞の共同通信システム導入に関しては、日本新聞協会ウェブサイトの「報道界ニュース」2015年10月13日の記事に「高知新聞社は10月13日付夕刊から、共同通信社が管理・運営する新聞制作共有システムに全面移行した」とあります。