8月31日、サッカー男子日本代表はロシアW杯アジア最終予選で豪州に2―0で勝ち、6大会連続出場を決めました。翌日朝刊、各紙でどのように扱ったかのメモです。
いずれも最終版紙面の一面で、記事の扱い順に見出しを並べました。「▽」は同面中の関連記事の見出しです。ハリルホジッチ監督の談話記事の見出しは省きました。全国紙は大阪本社発行版です。
朝日
◎日本、ロシアW杯へ
豪州に2―0 6大会連続
▽ハリル連係より「決闘」
◎防衛費要求過去最大
総額は101兆円 来年度予算
◎世界初8Kテレビ
シャープが10月発売
毎日
◎阪急「伊丹空港線」検討
梅田から初の直結 曽根から3キロ
◎「アップル議決権34%」
日米韓連合提案 東芝半導体売却
◎日本W杯切符
サッカー6大会連続
◎前原代表選出へ
民進きょう臨時党大会
読売
◎日英、対北制裁強化へ
中国に働きかけ 首脳会談で一致
▽日米、連日の電話会談
◎日本W杯出場
6大会連続 サッカー最終予選
▽22歳浅野21歳井手口決めた
◎東芝来週にも再協議
半導体売却へ 候補3陣営
産経
◎日米九州空域で共同訓練
北に追加圧力 米F35初参加
▽相次ぎ会談 中露韓を牽制
◎日本6連続W杯
豪州を初撃破
▽主将・長谷部 精神的支え
◎北違法漁船820隻に警告
海保、EEZ外に排除
日経
◎公務員定年65歳に
段階的に延長 19年度から 政府検討
総人件費抑制策も
◎米中が拮抗、日本は…
デカコーン増殖
スタートアップ大競争 ここまで来た⑤(連載)
◎日本、W杯決定
サッカー6大会連続
◎日英FTAへ準備加速
対北朝鮮で連携 首脳会談共同宣言
京都
◎日本W杯出場
サッカー最終予選 豪に2―0
6大会連続
▽ブラジルの無念 反骨心に
◎主要銀中旬の決定要請
東芝、WDに絞り込めず
◎細川藤孝の書状見つかる
勝龍寺城での統治、信長・光秀にも言及
長岡京市「城主時代希少」購入へ
神戸
◎日本、ロシアW杯へ
6大会連続6度目 豪に2―0
▽ブラジルの惨敗 原動力に
◎ヤマトヤシキを傘下に
免税店大手ラオックス
◎北朝鮮制裁強化 日本と米英一致
石油禁輸、中ロが焦点
大阪日日
◎東芝3陣営と交渉継続
WDに決めきれず 半導体売却
◎日本6大会連続W杯
オーストラリアに2―0
◎圧力強化と非核化連携
対北朝鮮、日英が共同宣言
◎概算要求101兆円
防衛、社会保障で増額圧力 18年度予算
評
朝日はサッカー関連は比較的大きめに報じるのでトップ扱いは納得。逆に言えば他の全国紙がトップにしなかったのも納得。毎日の梅田―大阪空港直通線構想はおそらく抜きネタで*1、それをアタマに据えたので、東芝の順位を落とすわけにも行かず、サッカー関連が3番手に落ちたのだろうと推測。
もう6大会連続出場なのでそれだけだと、2番手に据えるバリューも厳しくなるような気もします。ただ今回は(1)予選で勝ったことのない豪州を破ったこと(2)最終予選で初戦に敗れると本大会に出場できないジンクスを覆したこと(3)ハリルジャパンの当初の低調からのドラマ性(4)浅野、井手口という若手の台頭――というドラマチックな要素がたくさんあったのでバリューを確保できたのかなと思います。
サイド記事で朝日はハリルの指揮、読売は得点した若手、産経は主将長谷部にフォーカス。主将長谷部は、フォーカスされる価値はあるけれどあえていうなら「無難」な選択で、産経の切り口は微妙でした。
*1:朝日、読売、産経、神戸は夕刊で追っかけたのを確認しました。