毎日新聞、日曜朝刊をリニューアル

2021年7月4日
リニューアルした日曜日の毎日新聞(7月4日付大阪本社版朝刊)。上は6月13日付

 毎日新聞が7月から日曜日の朝刊紙面をリニューアルし、日曜だけ題字を横書きに改めました。日本経済新聞が土日の朝夕刊のみ、神戸新聞や河北新報、熊本日日新聞などが夕刊のみ題字を横書きとする例があり、一種のブームとなっていますが、毎日新聞も乗っかった格好です。

 リニューアルは題字のみならず、紙面構成にも変化が見られます。投書欄「みんなの広場」が6面の社説横の位置から、2面の大型コラム「時代の風」の横に移り「みんなの広場日曜版」に。一方、6面の社説横には解説記事「なるほドリワイド」が配置されています。「なるほドリワイド」のほうは日曜の定例コーナーになるかどうかは微妙ですが、総合面に掲載される生ニュースの割合が減った印象です。

 1面、3面には静岡県熱海市で起きた土石流のニュースが掲載されました。しかし1面におことわりが掲載され「本日掲載予定だった大型読み物『迫る』は来週以降の日曜に掲載します。『大学スポーツ365日』は休みました」と記されているため、通常の日曜日の場合はもっと生ニュースの比率は減ると見られます。「スクープの毎日」らしく『迫る』で読み応えのある報道を期待したいところです。

 新たに地方部企画「わたしのふるさと便」面が社会面手前に配置されました。毎週1つの都道府県を取り上げて、観光スポットや特産を紹介するという趣旨のようです。ここでも読者の投書欄が設けられています。

 毎日新聞は7月1日から月決め購読料が改定され、朝夕刊セット版地域は4,307円から4,300円に、朝刊のみの地域は3,093円から3,400円になりました。読者との双方向性を前面に打ち出した今回の紙面リニューアルは、購読料の値上げを受けたものでしょう。