映画感想

2021 映画鑑賞この一年

 2021年は映画鑑賞が新たな趣味となり、邦画を中心に映画館に通うことが増えました。そこで、新企画「映画鑑賞この一年」をお送りします。ことし見た映画の中から印…

映画感想

映画『ひらいて』

 高校3年の主人公・愛(山田杏奈)は、クラスメイトのたとえ(作間龍斗)に恋したが、彼は同学年の深雪(芋生悠)という秘密の恋人がいるのを知る。2人は手紙のやり取…

映画感想

映画『かそけきサンカヨウ』

 本記事はいつも以上にネタバレを含みます。  今泉力哉監督作品はこれまでに『愛がなんだ』と『街の上で』を見ている。代表作の呼び声高い2作だ。  いずれも登場人…

感想・レビュー

映画『わたしはダフネ』

 夏の休暇に訪ねたキャンプ場で母親が急死するという喪失体験に直面したのは、30代の娘ダフネと、父ルイジである。  ダフネはスーパーマーケットの店員として働き、…

感想・レビュー

映画『サマーフィルムにのって』

 時代劇マニアの高校3年生・ハダシ(伊藤万理華)は、所属する映画部が文化祭で上映するために『武士の青春』という企画を作るが、ライバルの花鈴(甲田まひる)による…

映画感想

映画『猿楽町で会いましょう』

 ラブコメタッチではなく、恋愛の得体のしれなさを考察し、その過程で社会の構造を浮き彫りにするような邦画の良作がここのところ立て続けに公開されている。『花束みた…

感想・レビュー

映画『まともじゃないのは君も一緒』

 25歳にもなると、「普通」を生きることの背景にどれだけの努力があり、計り知れない困難があるかということが分かってくる。とはいえまだ25歳なので、「普通」との…

感想・レビュー

映画『街の上で』

 誰が言い出したことなのかは判然としないが、「人は二度死ぬ」という金言を僕は永六輔が語ってきたものとして知っている。一度目は肉体的な死であり、二度目は人々から…

感想・レビュー

映画『あのこは貴族』

 自分の身体を自分のものとして自由に扱うことの難しさを描く映画として見た。東京・松濤の開業医の家庭で箱入り娘として育てられた三女・榛原華子(門脇麦)の一挙手一…