映画『あのこは貴族』
自分の身体を自分のものとして自由に扱うことの難しさを描く映画として見た。東京・松濤の開業医の家庭で箱入り娘として育てられた三女・榛原華子(門脇麦)の一挙手一…
自分の身体を自分のものとして自由に扱うことの難しさを描く映画として見た。東京・松濤の開業医の家庭で箱入り娘として育てられた三女・榛原華子(門脇麦)の一挙手一…
実存があるのかないのかよく分からない役を演じる役所広司が好きだ。原田眞人監督版『日本のいちばん長い日』で、なんだか淡々と流れ作業をこなしていくかのように割腹…
カウンセラーは心理・精神を対象とするというイメージが当然のようにあるが、摂食障害、アルコール依存症のように心理・精神と身体性の区分けは明確でなく、DVや虐待…
國分功一郎は『中動態の世界』で、中動態が消え、能動態と受動態の対立が基本となる過程は、「意志」概念の誕生と関連しているのではないかという論を提示した。物事の…
伊藤亜紗『手の倫理』で「倫理」は「道徳」とは違い、普遍的なルールに依拠して行動できないときの迷いやためらいを扱うのだと整理した際に引用された本。てっきり倫理…
2月8日に『花束みたいな恋をした』を見て以来、合わせて3回本作を見ているが、感想をまとめきれずに1か月半ほどたってしまった。何度かブログを書こうとしては、手…
サラ金を扱った本と言うと、苛烈な取り立ての末の惨劇を告発するルポか、あるいはカリスマ創業者の武勇伝的な一代記か、はたまた反社会勢力とのつながりを示唆する実話…
大正時代、若き建築家たちが「過去建築圏より分離」し、新時代のための建築を確立させようと設立した「分離派建築会」。日本初の建築運動とされる彼らの歩みをたどった…
俳優を志して上京したが鳴かず飛ばずのままくすぶっている26歳の悠二(藤原季節)は、既に元カノとなったユキ(萩原みのり)への思いにも区切りを付けられず、だらだ…
相撲部屋の稽古への密着をメインに2019年初場所の境川部屋、同年夏場所の高田川部屋の力士に密着したドキュメンタリー映画です。監督はTBSテレビ局員で「マツコ…