22日(日)に名古屋で購入した新聞の版数面建てを記録する連載の第3回です(前回は下記リンクから)。新聞調査シリーズでは初めてスポーツ紙を取り上げます。面建てと各面の版数表示は省略します。
スポーツ報知
1面の版数は「9版」でページ数は30。中京地区の紙面は報知新聞社ではなく 読売新聞 中部支社が発行しており、著作権表示は「©読売新聞社、報知新聞社」と2社が併記されています。
前夜は巨人がセ・リーグ優勝を決めました。“大本営”であるところのスポーツ報知は当然というべきか1面と終面(いわゆる裏1面)を一体化させました。1面側が 山口寿一 オーナーと抱き合う 原辰徳 監督の写真。終面側には原監督の胴上げ写真と、原監督と抱き合う主将 坂本勇人 選手の写真で構え、記事は坂本選手の独占手記です。
中面も大きく展開し、30ページの中で実に11個面にわたり巨人優勝関連記事を掲載しました。終面から開いた位置の芸能面もビールかけに取材で参加した 中居正広 さんの写真をメインに、中居さんら芸能界のG党の談話集で構成。隣の社会面は 丸佳浩 選手に引っ掛けて「まる」の白鶴酒造の反応がトップ。さらに紙面を開いた位置の芸能面トップでやっと、窪田正孝 さん、水川あさみ さんの結婚という芸能面らしいニュースが入りました。
日刊スポーツ
1面の版数は「7版名」。2005年に大阪、西部、名古屋の各子会社が合併してできた「日刊スポーツ新聞西日本」(本部・大阪)の名古屋本社が発行しています。1面の発行者、著作権表示は「日刊スポーツ新聞社」で所在地は名古屋本社のものが書かれています。
本紙24ページに加え、競馬予想の別刷り「ニッカン極ウマ」が10ページあります。別刷りは、2面の「きょうの競馬放送」(中継番組案内)で記載されている放送局名から察するに、大阪、西部、名古屋の共通紙面ではないかと思われます。
ニッカンも1面は巨人優勝。野球関連8個面中7個面で関連記事を掲載しました。菅野智之 投手の独占手記を取っています。一方、裏1面はラグビーワールドカップ。文化・芸能面トップは窪田さん、水川さん結婚。社会面トップはさいたま市の小4男児殺害事件関連でした。
スポーツニッポン
1面の版数は「12版東」。発行名義は大阪本社(所在地表記も大阪のもの)で、一部を東海地区向けに差し替える形を取っているため、1面トップは阪神の 横田慎太郎 外野手引退。巨人優勝は裏1面に移りました。中面で 阿部慎之助 捕手の独占手記を掲載。芸能面トップは窪田さん、水川さんの結婚でした。
14面と15面の間に「14A」面と「14B」面が挿入されている関係で、終面は「30面」ですがページ数は32です。この日、版数表示に「東」が付いたのは1面の他に14A、14B、15(以上レース面)、21(全面広告)、22(番組面)、26(アダルト面)の各面でした。
番組面は差し替えているものの、芸能面は差し替わっていないので、同面に掲載の民放アナウンサーリレーコラムは大阪・毎日放送 の 関岡香 アナウンサーでした。
サンケイスポーツ
1面の版数は「11版」でページ数は30。スポニチ同様、大阪発行です。最終版は12版なので名古屋で販売されているのは早版です。阪神報道に積極的な大阪サンスポですが、この日の1面は巨人優勝を取りました。ただし他の面では関連ニュースを扱わず(2面にスコアのみ掲載)、裏1面には阪神─広島戦で本塁打の 北條史也 内野手が来ました。
サンスポは名古屋向けの差し替えも全く行っておらず、番組表は在阪局はずらっと並び、在名局はハーフサイズすらありません。
芸能面トップは水川さん、窪田さんの結婚。5紙の中では唯一見出しで水川さんを先に出したものの、記事本文は窪田さんが先出でした。
中日スポーツ
1面の版数は「5版」でページ数は30。中スポは最終面を番組表にしている、スポーツ紙としては珍しい紙面建てです。
1面では巨人優勝は見出しとリードだけで、トップ記事は中日の 高橋周平 内野手の一発。巨人優勝は4面、5面で扱っています。宮本和知 投手総合コーチの独占手記を載せています。
芸能面トップは窪田さん、水川さんの結婚でした。
次回は最終回。日刊ゲンダイと中京スポーツを取り上げます。