2020年3月新聞調査(4)日経のカラー印刷事情

2020年3月新聞調査(4)日経のカラー印刷事情

新聞版数面建て調査
スポンサーリンク

 2020年3月14~16日に実施した新聞調査の報告連載。前回投稿から時間が空いてしまいましたが、少しずつ進めていきたいと思います。第4回のテーマは日本経済新聞紙面のカラー化についての地域差をご紹介します。


2020年3月新聞調査」記事一覧

  1. 版違いとは何か~毎日の紙面差し替え 2020年3月22日公開
  2. 版ごとの情報更新状況 2020年3月24日公開
  3. 本支社による紙面の違い 2020年3月27日公開
  4. 日経のカラー印刷事情 2020年4月8日公開
  5. 地方紙の地域別差し替え 2020年5月31日公開

2020春・18きっぷで新聞収集旅行」もご覧ください


モノクロのNIKKEI The STYLE

 かつては自社系列の印刷工場で全てを刷る傾向の強かった日本の新聞も、業界の構造改革の流れで社の垣根を超えて相互に印刷を委託しあうことが増えました。全国紙の場合は大都市圏は自社系列工場で印刷し、地方都市では地方紙や他の全国紙の印刷工場に委託するというケースが多くなっています。

 印刷能力の異なる会社に印刷を委託するため、紙面の質にばらつきが生じることは避けられません。日本経済新聞は早くから印刷の委託を推進してきましたが、それゆえ地方で販売される紙面ではカラーページが少ない例がよくみられます。

2020年3月15日(日)付日本経済新聞東京本社版朝刊。上が山形・新庄駅で、下が東京・上野駅で入手

 今回の新聞収集旅行では版違い収集を主目的としたため、印刷事情の取材まで踏まえた収集にはなっていませんが、3月15日(日)付の東京本社版朝刊で購入した5部のうち2部で、1面がモノクロ印刷になっています。

 日経の日曜朝刊は通常32個面建てで、このうち中央部16個面は「NIKKEI The STYLE」というライフスタイル情報紙面を挟み込んでいます。同紙面は本来、全ページがカラーで高級白色紙に印刷されるのですが、モノクロ印刷の2部ではカラー面は6個面のみで、紙も通常の新聞用紙が使われています。

15日付のThe STYLE。手前が高級白色紙・カラー印刷(東京・上野駅で入手)、奥が新聞用紙・一部モノクロ印刷(山形・新庄駅で入手)

3月15日付日本経済新聞東京本社版朝刊のカラー面数
(通常面16個面、「The STYLE」16個面、計32個面)

入手地印刷記号社会面版数通常面The STYLE
東京・上野駅東23★14版516(白色紙)
千葉・柏駅東17★12版516(白色紙)
宇都宮市内──12版関516(白色紙)
福島・いわき駅──☆12版16(新聞用紙)
山形・新庄駅──11版16(新聞用紙)

 日経は14日にも各地で収集を行っています。カラー化状況を下表にまとめます。

3月14日付日本経済新聞東京本社版朝刊のカラー面数
(全36個面)

入手地印刷記号本支社版数カラープラス1
大阪・天王寺区内大1大阪14版=★13版7大1
堺市内大1大阪13版=★13版7大2
滋賀・米原市内梅30京大阪12版=☆12版7(なし)
名古屋駅──名古屋14版=★中部13版6──
岐阜・大垣駅──名古屋13版=★中部13版6──
岐阜・中津川駅──名古屋12版=☆中部12版6──
東京・新宿駅東17東京14版=★12版7東17
甲府駅──東京13版=12版関6──
長野・塩尻駅──東京13版=☆12版1川10

「版数」は「=」の前が1面、後が社会面。「カラー」は本紙のカラー面数。「プラス1」は土曜別刷り「NIKKEIプラス1」の印刷所記号で、米原市内入手分は別刷りが挟み込まれていなかった。

日経の印刷記号の例

 印刷記号は「東」は東雲工場(日経東京製作センター、東京都江東区)、「川」は川崎工場(同、川崎市川崎区)、「大」は大阪工場(日経西日本製作センター、大阪市城東区)を表し、梅マークに「京」は朝日新聞京都工場(トーシ・プリンティングサービス、京都市伏見区)での委託印刷を示しているとそれぞれ推測されます。

 次回は今回入手した地方紙をご紹介します。


2020年3月新聞調査」記事一覧

  1. 版違いとは何か~毎日の紙面差し替え 2020年3月22日公開
  2. 版ごとの情報更新状況 2020年3月24日公開
  3. 本支社による紙面の違い 2020年3月27日公開
  4. 日経のカラー印刷事情 2020年4月8日公開
  5. 地方紙の地域別差し替え 2020年5月31日公開

2020春・18きっぷで新聞収集旅行」もご覧ください