松山に拠点は例外的
各地方を代表する都市といえば、関東なら東京、東北なら仙台、中部なら名古屋でまず異論は出ない。しかし四国となると途端に難しくなる。
「四国」を冠する大会社だけ見ても、新聞と電力は高松、ガスは今治、放送は徳島、銀行は高知という有り様。県都人口は松山51万、高松42万、高知33万、徳島25万(2015年国勢調査)。でも都市雇用圏人口は順序が入れ替わり、高松81万、徳島65万、松山63万、高知51万になる(2015年)。歴史的要素、産業集積なども考えだしたらもっと混沌としてくる。
ただ、そうは言っても行政当局が四国を統括する出先機関を置いている場所は、多くが高松だ。財務局、地方整備局、厚生支局、経済産業局などが高松サンポート合同庁舎に集約されており、高裁も高松にある。だからとりあえず産業や文化は別にして、公的機関の配置状況だけ見れば代表都市は高松といえる。
数少ない例外がNHKだ。四国拠点は高松ではなく松山にある。台風が近付いてきて長時間の特設ニュースが編成された時には各地の放送局をリレー中継するが、四国の台風情報は松山放送局が伝える。気象台ですら四国の統括は高松がやっているのに、だ。
なぜNHKは高松ではなく松山に四国の拠点を置いているのか。長らく不思議に思ってきた。先日ひょんなことからこの謎を思い出し、いっそちゃんと調べてみようと思い立った。
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お知らせ(2019年12月18日)
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