大津の園児死亡事故、各紙の表記対応

 大津市で8日午前、散歩中の保育園児らの列に車が突っ込む事故が起きました。園児2人が死亡し、1人が意識不明の重体となっているほか、保育士を含む13人が重軽傷を負いました。事故の痛ましさはもちろん、少しの不注意が重大な結果につながったことの衝撃もあり、やりきれなさが募るニュースです。

 読売新聞(リンク)によると、直進していた軽乗用車と、対向車線で右折しようしていた乗用車が衝突し、その弾みで軽乗用車が園児らの列に突っ込んだということです。滋賀県警は双方の運転手の女性2人を現行犯逮捕しましたが、軽乗用車の女性については8日夜になって釈放しました。過失の程度が低いと判断したということです。

 9日付朝刊各紙は、重体の男児を実名で報じるかどうかや、釈放された女性の呼称などの対応が分かれました。全国紙5紙と、滋賀県をエリアに含む京都新聞と中日新聞、そして神戸新聞を見ます。日経、神戸両紙は共同通信の配信原稿を使っています。

 被害者の氏名については、亡くなった園児2人は各紙とも実名で報じています。一方、他の被害者は▽全員実名=京都、中日▽重体の男児のみ実名=毎日、読売、神戸▽全員匿名=朝日、産経、日経──でした。同じ共同電使用社でも、神戸と日経で対応が分かれた格好です。

 釈放された軽乗用車の女性については、朝日、産経、神戸、京都、中日は「さん」付けで実名報道を維持。読売と日経は匿名報道に切り替えました。

 毎日は逮捕事実と釈放事実(「逮捕した」「釈放した」にかかる部分)のくだりでは「容疑者」呼称とし、それより後は「さん」付けで実名報道としました。「○○容疑者を起訴した。○○被告は……」のスタイルの相似形と言えます。

 なお8日付夕刊では逮捕された2人を実名報道(「容疑者」呼称)としたのは朝日、毎日、読売、中日の4紙。産経は匿名で性別のみ、京都や、共同電を使った神戸と日経は匿名で性別と年齢を報じていました。

 なお「丁字路」か「T字路」かについては、朝日、毎日、読売、産経、京都、中日が「丁字路」で、日経と神戸はどちらも記載がなく単に「交差点」と書いていました。