7月10日、参院選が投開票され、自民、公明の与党が改選議席の過半数を獲得し勝利しました。
この選挙の週末は休暇を取って東京に滞在し、月曜午前は関東で新聞を収集、午後帰阪後にも一揃い購入しました。全国紙、地方紙の11日朝刊は残り何議席のところまで紙面に盛り込めたのかをまとめます。
入手した紙面
銘柄 | 版数(集計時刻) |
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朝日新聞 | ・東京14版(24:50頃?) ・大阪15版(26:00頃?) ・東京16版(26:40頃?) |
毎日新聞 | ・東京14版(25:50) ・東京15版(26:25) ・大阪15版(26:25) |
読売新聞 | ・東京15版(25:45頃?) ・東京16版(26:30頃?) ・大阪16版(26:30頃?) |
日本経済新聞 | ・東京13版(24:30) ・東京14版(25:20) ・大阪14版(25:20) ・東京15版(26:00) |
産経新聞 | ・東京12版☆(23:45) ・東京13版(24:45) ・大阪14版☆(26:05) |
地方紙 (共同通信) | ・東京新聞11版(23:20) ・千葉日報(23:30) ・茨城新聞A版(24:30) ・埼玉新聞☆(24:30) ・東京新聞11版②(24:35) ・上毛新聞(25:00) ・下野新聞(25:15) ・神奈川新聞(25:16) ・東京新聞12版(25:30) ・信濃毎日新聞9版(25:45) ・新潟日報2版(26:00) ・山梨日日新聞3版(26:30) ・北國新聞13版(27:30) |
東京新聞以外の地方紙はJR新宿駅の中央線特急ホームで信毎と山日、JR東京駅丸の内南口で上毛、下野、新潟、北國を入手しました。千葉日報はつくばエクスプレス(TX)の流山おおたかの森駅、茨城新聞はTXの守谷駅、埼玉新聞はJR南浦和駅、神奈川新聞はJR川崎駅で購入しています。
朝日新聞と読売新聞は紙面に集計時刻を記載していませんので、各社のウェブサイトで配信された記事の時刻や、選管発表の得票確定時刻などをもとに集計時刻を推定しました。
反映状況

今回も朝日新聞が、他紙を突き放す構図が維持された模様です。次いで地方紙との合同集票で開票所からの情報を集める共同通信が追随する形。産経は26時5分時点の残議席が、共同を使っている新潟日報の26時時点の残議席より多いため、一応別の線で分けて表示していますが、共同とデータが共通している可能性もあると思います。
ところで
静岡選挙区で当選した無所属の平山佐知子氏を「与党系」とするか「野党系」とするかが各紙で分かれました。
新聞 | 今回当選の無所属候補の扱い | 平山氏の扱い |
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朝日 | 「無所属(与党系)」「無所属(野党系)」「無所属(その他)」に区別 | 無所属(与党系) |
毎日 | 一括して「無所属」とし、与党系にも野党系にも加えず | 無所属 |
読売 | 「野党系無所属」と「無所属」に区別 | 無所属 |
日経 | 一括して「無所属」とし、野党系に算入 | 無所属 |
産経 | 一括して「無所属」とし、野党系に算入 | 無所属 |
東京 | 一括して「無所属」とし、野党系に算入 | 無所属 |
共同 | 「与党系無所属」と「野党系無所属」に区別 | 野党系無所属 |
無所属候補を一括して同じ扱いとしたのが毎日、日経、産経、東京で、このうち毎日のみ与野党ともに算入しない中立扱いとし、日経、産経、東京は野党系としました。
一方、無所属候補を同じ扱いにしなかったのが朝日、読売、共同ですが、朝日は与党系、読売は中立、共同は野党系とばらばらになりました。
平山氏は2016年に民進党公認で参院議員に初当選し、静岡地盤の細野豪志氏らのグループに所属。2017年9月に細野氏に追随する形で離党するも、希望の党には入らず、院内会派「国民の声」「無所属クラブ」を経て2019年以降は会派に属さない議員として活動しています。首班指名選挙では2020年9月に菅義偉氏、2021年10月、11月には岸田文雄氏に投票していますが、今回の参院選ではどの政党からの支援も受けませんでした。
こうした経緯もあってか、平山氏をどこにカウントするかが各社によって分かれた形です。私は「与党系無所属」というと、「自民党籍を持ったまま、当選後の追加公認を前提に無所属で出馬する候補」のイメージだったため、朝日が「与党系」にカウントしたのはやや踏み込んだ判断と感じましたが、皆さんはいかがでしょうか?