関電会長辞意、大阪産経が「14版☆」で報道

9日付の大阪産経。上が14版、下が14版☆

 関西電力の 八木誠 会長が金品受領問題の責任を取って辞任する意向を複数の関係者に伝えたと、日本経済新聞 電子版が9日午前0時25分に特報扱いで報じ、新聞、通信、放送の各社が続いて速報しました。同日付の関西各紙朝刊のうち、産経新聞 が最終版の追っ掛け版にあたる「14版☆」を製作して会長辞意を報じました。

 産経が今春に「15版」を廃止して最終版の締め切り時刻を繰り上げて以降、「14版☆」を作った例は統一地方選や参院選で確認していますが、突発的事態での製作は異例です。

各社の速報時刻

 新聞、放送、通信各社が電子版やツイッターなどの媒体で速報した時刻は以下の通りです(NHKのみテロップ速報)。

 日経 0:25、共同通信 0:38、朝日新聞 0:55、毎日新聞 0:59(共同電)、時事通信 1:00、読売新聞 1:13、産経 1:14、NHK 1:18、日本テレビ 1:24、テレビ朝日 1:51、TBS 2:09、フジテレビ 2:16。

 テレビ東京は9日未明の間での速報を確認できませんでした。

各紙の掲載状況

「扱い」の段数は見出しの縦段数で特記なき限り12段組。「顔」は顔写真。神戸新聞京都新聞 は共同電。

神戸市灘区

 9日付朝刊各紙の掲載状況を見ます。まずは神戸市灘区の神戸大学社会科学系図書館で閲覧したものを一覧にしたのが次のとおりです。

1面版数扱い
朝日14版△1面トップ4段=顔2枚(会長、社長)
「関電・八木会長辞任へ/社長は電事連会長辞意」
毎日14新版(掲載なし)
読売13S●1面中央4段
「関電会長、辞任へ」
日経14版1面中央4段(15段組)=顔2枚(会長、社長)
「関電・八木会長辞任へ/岩根社長は調査後で調整」
産経14版(掲載なし)
神戸14版☆1面トップ4段=顔(会長)
「関電八木会長が辞意/金品受領問題で引責」
用語解説記事「関電金品受領問題」

 なお日経産業新聞、日刊工業新聞、英字紙ジャパンタイムズ、読売系英字紙ジャパン・ニューズには掲載がありませんでした。

大阪・梅田

 次に大阪・梅田のコンビニエンスストアや売店などで入手したものを見ると次のとおりです。

1面版数扱い
朝日14版△1面トップ4段=顔2枚(会長、社長)
「関電・八木会長辞任へ/社長は電事連会長辞意」
毎日14新版1面トップ4段=顔(会長)
「関電会長辞任へ/金品受領で引責」
読売14版○1面トップ4段=顔(会長)
「関電会長、辞任へ/金品受領問題、社長も進退判断」
関連2段「岩根社長、電事連会長辞任へ」=顔(社長)
日経14版1面中央4段(15段組)=顔2枚(会長、社長)
「関電・八木会長辞任へ/岩根社長は調査後で調整」
産経14版☆1面トップ4段=顔(会長)
「関電・八木会長、辞意/金品受領問題で引責」
京都17版1面トップ5段=顔(会長)
「関電八木会長辞任へ/金品受領問題で引責」
関連2段「一転、幕引き図る」

産経は、突発事態の追っ掛け版はまれ

 産経新聞は今年の3月25日以降、それまでの最終版「15版」が廃止になり、締め切り時刻が早い「14版」を最終版としてきました。

 一般に、深夜に突発的なニュースが入った場合、紙面を差し替えて「追っ掛け版」を作ることがあります。今回の産経「14版☆」や神戸「14版☆」がこれに当たり、最終版の追っ掛け版ではありませんが読売「13S●」も「13S」と「14版」の間に急きょ作った版ということになります。

 産経が最終版の追っ掛け版をつくったのは今春の15版廃止以降、統一地方選や参院選では確認していますが、突発的なニュースの場合では珍しく、私が見たのは初めてです。

 たとえば4月9日の午前0時半すぎにフジテレビが「新紙幣に 渋沢栄一 ら」というスクープを報じた際は、一部他紙も取材の上最終版に間に合わせ、神戸は追い掛け版の「15版」を作って報じましたが、産経は「14版」止まりでこのニュースの掲載は夕刊に回りました。