罰金命令の前堺市長次女 読売は容疑者呼称、朝日は匿名

竹山修身前堺市長(2013年)

 竹山修身前堺市長の関連政治団体の政治資金収支報告書に2億3千万円超の収支が記載されなかった問題で、大阪地検が21日、竹山氏と、会計実務を担当していた次女を政治資金規正法違反の罪で略式起訴し、大阪簡裁が同日、2人にそれぞれ罰金100万円の略式命令を出したと各社が報じました。

 この際、朝日新聞は次女を匿名にしましたが、読売新聞は「容疑者」呼称で実名報道するなど、各社の報じ方にバリエーションがあります。5大紙、共同、時事、NHK、在阪4民放の報道を比較します。

 竹山氏については当然、全社が実名報道ですが、大半の社は略式起訴・命令の報道で標準的な「前市長」や「氏」といった肩書・敬称での呼称を用いました。NHKはリード文で「前市長」、本文冒頭で「略式起訴されたのは堺市の前市長、竹山修身被告」と「被告」を1度だけ使い、その後「前市長」に戻す形をとっています。書類送検時点で「容疑者」呼称を使うこともある読売新聞は今回「容疑者」呼称を使いました。

 次女については朝日新聞、時事通信、毎日放送、関西テレビ、読売テレビが匿名報道。次女の姓は「竹山」ではありませんが、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、共同通信がフルネームを伝えたのに対して、毎日新聞とNHK、毎日放送は下の名前のみを伝えました。呼称はNHKと読売新聞が竹山氏と同じく、それぞれ「被告」、「容疑者」を使いました。他は「氏」や肩書呼称である「会社役員」を使用。NHKと日経は次出以降は名前ではなく「次女」と呼んでいます。

略式起訴・命令を伝えた記事での報道実績

 新聞は22日付朝刊、共同通信は神戸新聞22日付朝刊、他は各社のニュースサイトから。「前市長」と「前堺市長」は区別せず「前市長」とした。初出と次出以降で変わる場合は「→」で示した。

竹山氏の呼称次女の伝え方
朝日新聞前市長→氏次女
毎日新聞前市長→氏(名)氏
読売新聞容疑者(姓名)容疑者→(姓)容疑者
日本経済新聞前市長→氏(姓名)会社役員→次女
産経新聞前市長(姓名)会社役員→(姓)氏
共同通信前市長→氏(姓名)会社役員→(姓)氏
時事通信前市長次女
NHK前市長→被告→前市長(名)被告→次女
朝日放送前市長→氏(名)氏
毎日放送前市長次女
関西テレビ前市長次女
読売テレビ前市長二女