【新聞版数面建て調査】2019.7.22朝刊(10完)まとめ

2019年8月2日

 参院選翌朝の新聞収集リポート、最終回の今回は開票速報状況のまとめです。

各紙各版、開票速報状況まとめ

 横軸に比例開票率、縦軸に選挙区と比例を合わせた残り議席数や未決当選者数をとった散布図を描いてみると下のグラフのようになります。参考にNHKとANNも放送内容を元にプロットしています。ANNは朝日新聞と出口調査を共同実施しており、当確の判断なども共同で行っていますが、グラフ上は新聞紙面と放送を区別できるように別にプロットしています。

 大阪日日新聞の比例開票率は紙面に明記されていませんでしたので、各党の得票数と最終的な総票から試算したものを載せています。赤が朝日、青が毎日、紫が読売、緑が日経、黄は共同通信加盟地方紙です(産経は推計投票率、出口調査分析ともに共同通信のものを掲載しているため黄に分類しました)。

 朝日ANNの強さが一目瞭然です。未決者数はNHKに抜かれるものの、議席数や当選者数が急激に減るタイミングが、NHKが比例開票率70%台後半なのに対し、朝日は50%台後半に迎えます。

 残り議席数の党派別内訳などを表にまとめました。

おまけ

 開票状況一覧の面には、当選者経歴の見方を示す凡例が付いています。

写真1 文章で説明し切るパターン(神戸新聞)
写真2 グラフィクスを付けたパターン(読売新聞)

  基本的には箇条書きのような形で淡々と示してあることが多いのですが(写真1、2)、ちょっと変わったものもあります。

写真3 京都新聞

 京都新聞の「京都太郎」さんはグラフィックデザイナーから議員秘書に転身した異色の経歴を持つ初当選組。

写真4 毎日新聞

 もっと異色なのは毎日新聞の「毎日春子」さん。小学校教諭からシンクタンク研究員になるだけでもかなり珍しい経歴ですが、NPO理事、衆院議員秘書を経て3選目の50歳とはかなり目まぐるしい、というか目まぐるしすぎる半生です。

 少し真面目な話になりますが、この手の凡例では「産経太郎」「日経太郎」のような男性名の仮名が使われがちです。そんな中で毎日が女性名の「春子」を使っているのは、おそらく偶然ではないのでしょう。

 以上をもちまして参院選翌朝の新聞収集リポートを終わります。長々とお付き合いいただきありがとうございました。

【おわび】
 当初掲載していた図2(残り議席数、未決当選者数と比例開票率のグラフ)で、朝日、読売両紙の残り議席数で誤ってプロットしている点がありました。2019年8月3日午前4時、訂正の上、テレビ朝日の放送内容を元にした朝日ANNの線を追加して掲載し直しました。おわびして訂正します。
【編注】
▽2019年8月7日午前0時24分
 朝日15版、毎日12版、13版、日経15版、産経14版、神戸14版のデータを追加
▽2019年8月9日午前6時47分 読売15版のデータを追加
▽同午後10時40分 朝日14版、読売14版、産経13版C、日経12版、同16版、中日11版のデータを追加